北海道ツーリング2021 Day2 (前編)〜風の中をひたすら北へ〜
5時に起きるつもりが時計を見ると6時だった。最近は熟睡出来ていなかったが、久しぶりにスッキリ眠れたよう。よく眠れたのは住んでる関東と比べて涼しい気温だけが理由では無い気がする。
今日からいよいよ「北海道ツーリング」が始まる気分だ。ようやくスタートラインに立った感覚。最初の目的地である日本最北端の宗谷岬を目指す。
駐輪場で出発の準備をしていると、昨日見かけた先客のバイクの人も居た。バイクのンバンバーが自分の生まれ故郷だったのでつい話しかける。ついでに警察の取締りや今後の旅程などの情報交換が出来た。
前日と比べると暑さは随分マシに感じた。朝というだけでは無い。これから天候は下り坂予報だが、できるだけ持って欲しいと願った。(が、叶わず。)
旭川から出て郊外の村を過ぎたあたりで、北海道の道は本州の道と比べてかなり幅が広いことに気付いた。普段なら2車線分の幅がある道が1車線になっている。さらに歩道の幅も広い。なので集落の中を走っていても開放感がある。これは本州ではあまり見ない景色だった。以前車で走ったハワイ島の道を思い出した。ちょっとした異国感がある。
里から離れると、さらに道路が広いので快適に走れる。これはついスピードが出てしまうやつだ。うっかり飛ばしすぎないように気をつけながら峠を走る。
峠をくだり始めたあたりで、ポツポツと雨が降り出した。時折ヘルメットのシールドに雨粒が当たる程度だったので、とりあえずそのまま走りつづける。
日本海に出て、海岸沿いを北上する。雨風がだんだん強くなってきた。身体が冷えてきたのでグリップヒーターのスイッチを入れる。今回これがないと風邪を引いていたかもしれないぐらい重要なバイク装備だった。
「道の駅えんべつ富士見」で小休止。
熱いコーヒーが体に染みる。
オロロンラインをさらに北上していくと、遠くに風力発電の風車が並ぶ景色が見えてきた。荒野の中にたくさん並ぶ風車が幻想的だった。
それにしても風が強い。駐車場でバイクを止める際、しっかりとバランスを取らないと風圧でバイクを倒しそうになる。だからこそ風力発電には向いている地域なのだろう。
以前に見たYouTubeで、「ツーリングで海沿いを走るなら右回り、なぜなら海に近い車線だから。」という話を今回のルート設定の参考にしたが、確かにずーっと海を左に見ながら走ることができた。ただ海沿いの道は風が強い。時折吹く突風にバイクごと持っていかれそうになる。大型バイクでもこうなのだから、軽い中型や小型バイクならもっと怖いのだろうなと思う。
まずはノシャップ岬に到着したが、オロロンラインの時と比べて更に風が強くなっていた。
ここでもちょっと気を抜くとバイクを倒しそうになった。
トイレを済まし、早々に記念撮影だけをして宗谷岬に向かった。
トイレを済まし、早々に記念撮影だけをして宗谷岬に向かった。
北海道にきたらこれでしょう、という事で海鮮丼を頂く。
「道の駅稚内」はJR稚内駅とつながっていて、鉄道と自動車の接続点のような場所だった。
前回は上述のように利尻岳に行く際にちょっと寄っただけで、しかも夜中だった。今回は、周囲のお店が開いている時間に来れた。こちらもノシャップ岬に負けず劣らず風邪が強かった。
あまりに風邪が強く身体が冷えていたので早く目的地に向かおうと、お土産物屋さんに寄らずに次の目的地に向かったのだが、後々それが大きな後悔につながるとはこの時点では知る由もなかった。
後編に続く