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北海道ツーリング2021 Day6 〜いよいよ最終日〜

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北海道ツーリングもいよいよ最終日となった。
今日は釧路を出発して、苫小牧のフェリー乗り場に向かう。

本当は襟裳岬経由で向かいたかったが、万が一フェリーに乗り遅れると大変なことになるので、少し時間の余裕を持って移動をすることにした。

とはいえ、そのまま移動するのは味気ないので、どこかに良い寄り道スポットは無いかと調べていたら、帯広は「豚丼」が有名らしい。というわけで、Googleのレビューが高く、駐車場が充実していた「ゆうたく」にカーナビをセットして向かった。

釧路から帯広までは久しぶりに高速道路で。初日に旭川で乗って以来だ。高速乗り場までの道のりは摩周湖への道でもあった。今回は行けなかったが、次回は是非摩周湖にも寄りたい。

昨日に引き続き、太陽は出ていたが、気温は20度以下だった。
さすがにダウンベストはいらないだろうと、上着をロンTにメッシュジャケットにしたら、結構寒かった。メッシュジャケットは20度以上で着るのが良いような気がする。

高速を降りて初めて入った帯広市街は想像以上に都会だった。

北海道には仕事や観光を含めて4回目の訪問となる。以前は札幌、旭川、夕張などに訪れていた。帯広の都会っぷりに、人口は札幌に次ぐのかな、と思って調べたら、北海道での市別の人口ランキングでは、札幌、函館、旭川、釧路、苫小牧についで、6番目だった。実は朝出発した釧路のほうが人口は多かった。

area-info.jpn.org

おそらく今回の旅では自然や道路ばかりを見ており、初めて街をじっくり見たのでそう思ったんだろう。

11時半過ぎに目的の「ゆうたく」に到着。すでに店の中は7割ぐらいの人で埋まっていた。

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カウンターに通されたら、営業っぽい感じの方が隣に座っていた。店の中は地元の人が多い印象だった。これは絶対美味しい店に違いない。

メニューを見てトンカツ定食にかなり惹かれたが、誘惑に負けず当初の目的通り、豚丼を注文した。それほど待たずにお目当ての豚丼は出てきた。早速頂いたら、本当に旨かった!お肉そのもの、焼き方、タレが合わさって初めて食べた豚肉の味だった。食レポなれしていないので良い表現は思いつかないが、とにかくこんなに旨い豚丼を食べたのは初めてだった。お会計の時にレジで豚丼のタレを売っていたけれど、この旨さは肉質と焼き方とセットで成立すると思い、購入を諦めることにした。

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すっかり満足して、12時過ぎにお店を出ると、駐車場はすでにいっぱいだった。早めに来れてよかった。

さて、ここからいよいよ「帰る」感覚になった。

ところが出発してすぐに、タンデムシートに乗せているキャンプバッグが自分の方にずれてきて、ストラップを締め忘れていたことに気づく。細かいチェックが抜けつつあるのは疲労が溜まってきている証拠か。一旦停止してきちんと固定をするが、何か抜けるといちいち大変な作業が待っている。バイクはめんどくさがらずに手順を一つ一つ確立し、間違えたら横着せずにきちんと作業することが重要。これはボケない趣味だと改めて思う。

フェリーは18時45分発で、事前にメールで16時半を目安に受付を済ませてほしいと連絡があった。このまま帯広から苫小牧まで高速で移動すると、少々時間を持て余してしまいそうなので、残りの道は高速を使わずに行くことにした。

Google Mapで調べると、国道274号線日勝峠を抜けて237号線に入り、苫小牧市内に入るルートが楽しそうだった。峠と聞いてなんだかワクワクするのは何歳になっても変わらない。

日勝峠までは牧場の中を通る「ザ・北海道」的な道がほとんどだった。初めて北海道に来た時は感動したが、そろそろ慣れてきた。ただやはり本州にはない景色なので、飽きることはない。たまに眠くなってしまうことあるが。

峠に入ると登坂車線が充実した広い道で、気持ちよく走ることが出来た。北海道に来て一番いい天候で走れたような気がする。ただあいかわらず気温は上がらず寒かったので、途中で休憩せずに一気に走り抜けた。ホント革ジャンが必要な天候だった。

峠を抜けた後は、単調な山道が続いた。時折集落が出てきては、また山道に戻る、の繰り返しだった。そういえばナビは「80km先を左折です」なんてかなり気の長い事を言っていた気がする。しばらくトラックの後をついていくように走ると、前が見えなくて退屈なのかかなり眠くなってしまい、途中の駐車スペースで仮眠した。人間眠くなるとバイクに座ったままでも寝ることができるものだ。

途中でトレーラーが横転して、道路の外にひっくり返っているのを見た。レスキュー車3台、パトカー数台が近くの駐車場に止まっていて、3人ぐらいの人が立ってどうやって復旧させるのか悩んでるっぽかった。事故からいくぶんか時間が経った様子だったが、運転手の方が無事だとよいのだか。

そうこうしているうちに苫小牧港には16時過ぎに到着。やっぱりフェリーはでかい。

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すでに駐輪場にはたくさんのバイクが停まっていた。仙台と苫小牧行き両方のフェリー待ちがあったので、100台以上はいたんじゃないだろうか。

よく見ると行きのフェリーで見かけた人がちらほらいた。同じようなスケジュールを組む人が多いのだろう。受付とお土産を済ませて乗船を待った。

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時間が来たので係員の方の案内でフェリーに乗り込む。

行きに乗る時は緊張したが、帰りはそれほどでも無かった。持ち込み荷物をまとめて船室へ。よく見ると行きと同じ「さんふらわあ ふらの号」だった。スタッフの人も見覚えのある顔がチラホラ。

 

荷物をおいた後、出港前に風呂と食事を済ませた。夕食メニューは行きと全く同じだった。それにしても旅はいつも食べすぎてしまう。

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右の手のひらが痛いなと思ってたら、親指の付け根にマメが出来ていた。初めてのロングツーリングでアクセルマメが出来たんだろう。

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出港後は、旅の記録をメモしてしているうちに寝落ち。天候が微妙で行きよりも揺れが大きいような気はしたがそれ以上に疲れていたようだ。

翌朝は早くに目覚めて朝風呂&朝食。朝食も普段の3倍以上食べている気がする。普通は朝からカレーを食べるようなことはしない。

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大洗には定刻より早めに到着した。

フェリーの中で出発待ちをしている間に、行きでも見かけた古いBMWのバイクに乗っている方と話していると、毎年林道を走りに北海道に来ているとのこと。その気持ちはよくわかったきがする。

そして外はまたもや雨。。最後まで雨に降られるツーリングとなった。

初めてのロング&北海道ツーリングは、ほとんど雨の中を走るほろ苦いデビューとなったが、一人旅の良さ、バイクの楽しさをたっぷり味わえて結果的には大満足な旅となった。やり残したことはたくさんあるので、同じルートをもう1回通っても充分に楽しめると思う。北海道ツーリングにハマる人の気持ちがよくわかった。

とりあえず宗谷岬には最北端の岬到達証明書をもらいに行かなくちゃいけないので、また数年以内に北海道への旅を計画したい。

おしまい。